世界中の大学や研究所、企業において大小様々な規模で行われている研究開発は、人類の知を拡張し人々の生活を豊かにするための重要な営みです。しかし、科学技術の最先端の現場には研究開発の本質的な困難さとは関係のない様々な非効率さが存在します。私たちは人類の知を拡張する現場から非効率を排除し、そこで働く人々がより一層本質的な仕事に集中するための基盤及びサービスを提供します。
研究開発の過程では複数のグループ・部門において様々な種類の情報が多様なフォーマットで大量に生じます。ところが、製造業において将来の富の源泉を含むかもしれないこれらの情報は、様々な理由により本来保たれるべき関係性が断たれた状態で管理されています。驚異的な万能さをそなえたスプレッドシートソフトウェアのおかげで研究の現場で生じるいろいろな要求がひとまず充足されているように見えるのもその理由の一つでしょう。しかし、各種SaaSの登場により業務の進め方が変わり始めたセールスや採用部門などと同じく、組織に日々蓄積していく情報を適切に把握し管理し活用するためには研究開発部門の業務フローもスプレッドシートの一歩先へ進む必要があるとランデフトは考えます。
2012年に東北大学大学院にて希土類化合物の研究で博士号を取得後、日本学術振興会特別研究員としてフランスのレオン・ブリリュアン研究所に9ヶ月間滞在。帰国後、高エネルギー加速器研究機構にて元素戦略プロジェクト磁性材料研究拠点の一員として中性子や放射光を用いた永久磁石材料の研究に従事。この間に産業に不可欠な材料を研究することの魅力と難しさに触れる。2017年8月から2年間、スイスのポール・シェラー研究所にてフェローシップ研究員として大手自動車会社との共同研究に従事。このころから測定や解析の効率化に対する興味が高まる。帰国後、株式会社メドレーの新規事業開発のリサーチやプロトタイプ開発に従事したのち、ランデフトを創業。現在、大阪大学工学部の研究員も兼任。 Pythonを使った測定データの解析や可視化についてQiitaにて紹介している。研究業績等はこちら。